テキサス州立大学の准教授・宮原陽一博士さん(下諏訪町出身)が7月29日、講演を行いました。

宮原さんは早稲田大学大学院修了後、スイスやカナダで研修を重ね、2019年からテキサスに移り住みました。
講演では、言語の壁を乗り越え、国際的な人脈や視野を広げることの重要性を語り、「科学を志すなら早い段階から世界に目を向けて」と呼びかけました。
スイスでのキャリアスタート時には英語やフランス語に苦労しつつも、国際的な研究者と交わる中で多様なキャリアの可能性を知りました。カナダでは長男と次男の子育てを経験し、カナダ政府の子育て支援の手厚さに恵まれたと話しました。
現在はテキサス州オースティン近郊に暮らし、ナノレベルで表面構造を観察する原子間顕微鏡の開発に従事しています。
日本の課題として人口減少や研究力低下を挙げ、「世界には活躍できる場があるので、広く学び、挑戦してほしい」と語りかけました。
講演は、蚕虹英語塾(SES)と下諏訪国際交流協会の共催で、約40人が参加しました。


若者は積極的に海外にチャレンジしてほしいと語りかけました。

極北からの使者コハクチョウー知られざる生態と保護の取り組みー


諏訪に越冬するコハクチョウを長年研究してきた林正敏さんが講演を行いました。講演会には50名以上の聴衆が集まり、熱心に話を聞いていました。諏訪湖に飛来したコハクチョウの中には、北海道のクッチャロ湖でGPSを装着された「のりこ」の姿もありました。この鳥の渡りに関する調査により、諏訪湖から繁殖地であるユーラシア大陸のツンドラ地帯(北緯68度)まで、およそ3000キロ以上にわたる旅を行うことが判明しました。
林さんたちの保護活動や観察の成果として、保護した幼鳥を放した際、すぐに親鳥が迎えに来た場面も記録されました。この出来事は、白鳥の家族の絆が非常に強いことを示しています。
かつて渋のエゴには多くの渡り鳥が飛来していましたが、その後の護岸工事などによって諏訪湖の生態系は大きく変化し、それに伴い飛来する鳥の数も減少しています。この現状を踏まえ、自然との共生を享受できる環境を整え、生態系を脅かさない持続可能な諏訪湖の環境保全が優先されるべきだと、林さんは述べました。
観客との質疑応答でも、環境保全の重要性を訴える声が多く聞かれました。

小さな講演会「留学・夢と現実」講師:笠原潤一さん

会場に入りきらないような40名を超える聴衆がお集まりくださいました。留学希望?のお子さんを連れた、ご家族も熱心に笠原さんのお話に聞き入っていました。笠原さんは映画作りを趣味にしており、留学体験をまとめたVIDEOを見ました。
留学でのエピソード
1.デンバー空港での失敗談
2.ホストファミリーとの暖かな交わり
3.学校の食堂でのコミュニケーション
睡眠時間3時間の努力を続け、授業準備をしたお話や、自分の壁を破ってクラスメートとの仲間作りに成功した話などを伺いました。

留学するときに必要な事を聞かれ、笠原さんは日本の歴史や原爆体験など自分が日本の代表になる準備が必要。そして得意分野を持つことの重要性を話されました。

留学は自分を変えるチャンス、積極的にチャレンジすることがいいと思われる。その経験が広い視野に立つ人格を形成し、爆発的な交友関係を築く。多くの人がこのような体験をすることを願っています。
講演会「満洲分村移民を拒否した村長」 大日方 悦夫先生
下諏訪国際協会主催の講演会が、下諏訪町文化センター2Fで開催されました。講師は、大日方悦夫先生(作家・歴史学者・教育者)。大日方先生は、佐々木忠綱の生き方に強く共感し、その生き方を広く伝えるために、著作や顕彰活動に取り組んでおられます。
2023年12月2日 13:30-15時 下諏訪町文化センター2F

この日は、ウクライナやガザ地区での戦争拡大がバルカン半島にも及ぶ不穏な状況の中、戦争の惨禍から村を救った佐々木忠綱が満洲分村移民を拒否した経緯やその信念に焦点を当てて、お話を伺いました。
戦前、中国東北部「満洲」への移民は、国策として進められました。全国各地から32万余の移民者が海を渡り、終戦時の移住者27万人のうち約8万人は、二度と故国の土を踏むことはできませんでした。長野県内でも、村や地域単位の「分村・分郷」移民によって全国最多の移民を送り出しましたが、これを、自らの信念に基づいて拒否した村長がいました。下伊那郡大下条村(現・阿南町)の村長・佐々木忠綱です。国策遂行を迫られた忠綱が下した決断は、もし進めていたら避けられなかった敗戦に伴う悲惨な犠牲から、多くの村民を救うことにつながりました。
大日方先生は、忠綱の生き方や信念を浮かび上がらせるお話をしてくださいました。忠綱を動かした「学び」への強いこだわりや、それを起点とする地域の礎づくりなど、その姿は現代にも多くの示唆を与えるものです。
具体的には、忠綱の信念は以下のようなものでした。
村の伝統と文化を守ること=教育の重要性
村民の生活を守ること=医療体制の強化
村民一人ひとりの尊厳を守ること=共存平和の精神
忠綱は、これらの信念に基づいて、村長として村を率い、多くの功績を残しました。
講演の最後には、下諏訪国際協会の会長・副会長から、今の不穏な世の中において、戦争の惨禍を繰り返さない「平和を希求する心」の重要性を再認識するために、過去に学ぶ為の本の紹介や、村を救った忠綱のように、将来への信念を醸成することが必要とのメッセージが寄せられました。


小さな講演会「若者の話を聞こう」 矢島滉己さん
コロナ禍でアメリカ・オハイオ州へ留学し、帰国後、高校へ復学した矢島さんは、このたび、信州大学に無事合格されました。YFU財団の留学生制度を活用され、ベンジャミン・ローガン高校に入り、卒業された体験報告がありました。

オハイオ州は白人が人口の81%を占める農業国で、ホストファミリーの家族や親戚の方々との交流を通じ、牧場での乗馬体験や動物とのふれあいなど、日本では経験できない環境での生活を満喫しました。授業は自由度高い選択制で、プログラムや水質環境(野外実験主体)、社会学(人種問題を話し合うなど)を学び、体験や意見交換主体の科目を修業して、卒業されました。クラブ活動はボーリング部に属し、スポーツを通じ、沢山の友人関係を築くこともできたそうです。ホストファミリーとの旅行や教会参加、ハロウィンパーティーなど充実した生活を過ごされました。料理が好きだったのでマザーと一緒に料理をして、親密度が上がったのが良かったとも話されました。
留学前は、内向的でしたが、このような経験を通じ今では誰とでも積極的に話し合える社交性が身につきました。この事が一番の留学成果だとも話されました。


聴衆の方々から、活発な質問が出されました。
Q 銃規制が緩く、大麻など薬物使用も許可されているので危険な思いはありませんでしたか?
A 牧場では射撃訓練の銃声が聞こえた程度で怖い思いはありませんでした。町でも大麻などを自由に買えますが、秩序が保たれ薬物使用の暗い面はありませんでした。
Q 留学準備にどのようなことが必要でしたか?
A リスニングが一番大切です。英語ニュースやDVDを使って鍛える事が必要です。youtubeやネットでの英語学習が役立つと思います。蚕虹英語塾での勉強も役立ち、帰国後、英検1級を取ることが出来ました。
また、アンケートから次のような意見が寄せられました。

Q
2022年 諏訪地区国際交流団体連絡協議会 当番団体岡谷 2022-11-12 下諏訪役場 2F

事務局 諏訪国際交流協会 下諏訪国際交流協会 茅野国際くらぶ
おかや国際交流センター 富士見国際交流協会
1.各地区活動発表
おかや国際センター
小学校低学年の外国語活動事業 3学年から英語に事業が行われるので、学校
を訪問して外国の物語や音楽を聞かせてる活動を行う。
外国籍就学児童生徒支援派遣事業 相談窓口の設置 5か国語対応
児童支援員派遣 4か国語対応
国際交流事業 コロナ禍で延期
諏訪国際交流協会
長野国際文化学院訪問 コロナ禍で帰れない、来れない生徒があるが、生徒
は明るく生活している。今後も連絡を取り合い、支援するように計画する
チャリティーコンサート開催 ウクライナの民族楽器バンドゥーラの演奏会開催
奏者カテリーナさんを招き、200名の観客が集まり演奏を聴いた。売上金
40万円と会場からの寄付金7万円を支援金としてウクライナに送る。日本
人の多くの方々はウクライナ支援に高い関心がある事が示された。
富士見国際交流協会
zoomによる交流会 主要な事業が出来ず、TV会議での交流となった。今後
コロナが鎮静化すれば、屋外の活動を計画したい。
茅野国際クラブ
zoomによる交流会の実施 理事会、外国人との交流会
コロナ禍でロングモンド市との交流が中止。オンラインミーティングとな
った。
下諏訪国際交流協会
講演会の実施 コロナの状況を見ながら、「多文化共生」川西ケンジさん、
「天文学と私の半生」青木勉元木曽観測所副所長、「コロナの中の留学記」
清陵高校2年篠原梨沙さんを実施
活動報告後の話し合い
ウクライナ情勢 下諏訪 藤森
娘さんがポーランドに在住 ウクライナの夫(氷の彫刻家)とともに、
避難民の支援を行っている。戦争やコロナ禍で大変な折にも、バカンスなど
を行い、楽しむ生活スタイルを変えずにいる。娘さんは韓国語教室も開いて
いる。
コロナ禍や円安での影響
ニュージーランドへの派遣事業など、技能実習生の出入国に影響が出てい
る。諏訪地区の在留邦人は平均的には明るく生活している。withコロナで
接するなど対応を変えていく取り組みや支援が必要に思われる。
ウクライナ支援と地域連携
諏訪市で行われた演奏会には多くの参加者と支援金が集まった。このよう
な取り組みを地区全体で行えることが望ましい。そのためにも各団体の横
断的な情報交換の場をWEB上に構築することが望ましいとの意見が出され
ました。